伝統工芸功労者褒章★★★★★★★★★★★阿部アイさん
  
平成21年度伝統的工芸品産業功労者褒章を受賞されました、阿部さんよりあみ笠が寄贈されました。伝統工芸品の振興に貢献された事が認められこのたびの受賞となりました。阿部さんの益々のご活躍が期待されます。
         3月17日(水) 西馬音内盆踊り会館にて

    ◆◆テレビ放映  AKT秋田テレビは、4月2日県内ニュースで放映されました。◆◆

毎日JP 地域ニュースより(http://mainichi.jp/area/akita/news/20100309ddlk05040007000c.html)

伝統的工芸品産業功労者褒賞:
「西馬音内盆踊り」使用の編み笠で阿部さん受賞 /秋田

 幻想的な雰囲気で知られる羽後町の伝統行事「西馬音内盆踊り」(8月16〜18日)で使われる編み笠(がさ)を町内でただ一人製作している阿部アイさん(70)が、09年度伝統的工芸品産業功労者褒賞を受賞した。

 国指定重要無形民俗文化財にも指定されている西馬音内盆踊りは、踊り手の顔を隠す笠が重要な役割を果たす。町によると、各地の盆踊りなどで使われる笠は大抵ストレート編みだが、「西馬音内あみ笠」と呼ばれるものには前後に独特の「反り」がある。その半月形が踊り手の情感を包み込み、夏の夜の幻想世界を醸し出している。

 材料は畳表のイグサで、産地の岡山県から毎年仕入れている。笠の頭部分を夫の藤一さん(76)が編み、アイさんが全体を仕上げる夫婦共同の作業。アイさんは、優美な曲線(反り)を描き出す名手だ。

 町によると、伝統的工芸品産業功労者は経済産業相の指定産地を中心に選定され、今回は56人が受賞。県内からは指定産地の川連漆器関係者と、指定外産地のアイさんの2人が選ばれた。

 羽後町役場で8日、褒賞授与式があり、阿部さん夫妻に賞状などを伝達した大江尚征町長は「羽後町の名前を高めていただいた」とあいさつ。アイさんは「縁あって西馬音内に嫁ぎ、編み笠を織る人がいないというので作り始めた。認められてうれしい」と笑顔で話した。

 20代女性らに伝統技法を教えており、後継者育成が夢という。【佐藤正伸】